2013年3月6日水曜日

Drug and his life


誰にも真実は語れない。


友人や恋人や家族の前の
真っ赤な嘘で埋め尽くされた自分自身を
真実ではないと知りながらも
彼は真実が一体何かよくわかなかった。

それを誰かに、たった一人でもいいから
語れることができたら、
そしてそれについて理解を示して貰えることができたら、
救われるのにと彼は思った。



まるで神様が苦悩や不幸を愛すべきだと
言っているように感じる。
その一方で自分は選ばれた特別な人間なのかも
と彼は思った。

彼の中身は空虚なんだ。
真実なんて本当は何処にも存在しない。
だから彼は自分の真実を理解できるはずがない。
何もない空虚に真実を求めるなんて馬鹿な話だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿